米FBI、9・11の捜査機密資料を公表 1件目、大統領令受け

米同時多発テロ

ワシントン=高野遼
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 2001年の米同時多発テロをめぐり、連邦捜査局(FBI)は11日、これまで機密扱いになっていたテロ事件の捜査に関連する資料の一部を開示した。今月3日にバイデン大統領が、機密解除に向けた検討を司法省などに指示していた。

 捜査資料の開示は、テロ事件の遺族らが長年にわたり強く求めてきた。事件から20年の節目を前に、バイデン氏は今月3日に大統領令に署名。「強力な理由がある場合を除いて、開示されるべきだ」としていた。

 FBIがこの日開示した文書は16ページ。16年4月に作成されたもので、個人名などの一部は「黒塗り」されている。ハイジャック犯と米国内の協力者らとの関係に着目した捜査資料で、ロサンゼルスのサウジアラビア領事館に勤務していたとされる男性への聴取内容が中心となっている。

 事件とサウジ政府との関係は、遺族らが捜査資料の開示を求める上で強い関心を寄せている点だが、今回開示されたものでは決定的な証拠や結論などは示されていない。バイデン氏大統領令で、6カ月以内に機密解除の検討を終えるよう求めており、今後も資料が順次開示されるとみられる。(ワシントン=高野遼)