その場で回転、水をピュー…水族館育ちベルーガによる「野生の動き」

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皆木香渚子
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 ベルーガ(別名シロイルカ)は北極海やその周辺に生息する。体長3メートル超、体重1トンにもなるずんぐりした体形が特徴で、他のイルカの仲間のように宙を舞う大ジャンプはしない。そんなベルーガのなかでも、名古屋港水族館生まれのナナ(雌、14歳)は、全身が水上に現れるくらいのジャンプを得意にしている。

 7月にあった公開トレーニング。ナナは水からジャンプする間に、体を回転させ、口から水を噴く動きを練習していた。1回目は半回転で着水してしまった。トレーナーを務める飼育員が頭をなでて「あとちょっと」と声をかけた。2回目は、軸がぶれず、きれいに1回転した。

 続いて披露したのは、水から頭を出した状態でくるくる回って口から水を噴く動き。何回転もできるのは、館にいる6頭のベルーガの中でナナだけだ。

 これらは、館で仕込んだ「芸」ではない。一つひとつの動作は、いずれもベルーガの特性を生かしたもので、野生のベルーガも使っている動きだという。

 水面から頭を出した状態で回転する動きは、胸ビレと首が柔軟だから可能になる。この柔軟性は、流氷が多い生息環境での小回りをきかせた泳ぎにつながる。しっぽ方向への「バック」も可能という。

 水鉄砲のように口から水を噴…

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