北方領土モニュメントに落書き 「奪還」の文字 北海道根室市

大野正美
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 北方領土を望む北海道根室市納沙布岬で13日、北方四島の返還を祈念するモニュメントに「奪還」の文字が落書きされているのが見つかった。モニュメントは「四島(しま)のかけ橋」の名で呼ばれ、底辺の長さ35メートル、高さ13メートル。1981年9月27日に完成し、間もなく40年になる。

 72年に返還された沖縄県の波照間(はてるま)島で採火され、青年団体のキャラバン隊がリレーで運んだ「祈りの火」がともる灯火台にも、同じく白いスプレーで「奪還」の文字が落書きされていた。

 北海道警根室署が器物損壊の疑いで調べている。管理する根室市の石垣雅敏市長は「コロナ禍で北方墓参などが中止になるなか、元島民などの心情を考えると、心ない者に強い憤りを感じる」とのコメントを出し、市は再発防止のため、モニュメントに防犯カメラを設置する検討を始めた。(大野正美)