新生銀株、一時2千円超 TOB価格上回る 投資家、次の一手見極め

稲垣千駿、小出大貴
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 ネット金融大手SBIホールディングス(HD)が株式公開買い付け(TOB)を発表した新生銀行の株価が13日、一時、買い付け価格を上回る2030円をつけ、今年の最高値を更新した。新生銀が提案への態度を明らかにしない中、投資家は敵対的買収の可能性もあるとみて、新生銀の出方をうかがう展開だ。

 新生銀株はこの日、前週末10日の終値(1740円)からさらに15・5%高い2010円で取引が始まり、SBIが9日に提案した買い付け価格の1株2千円を上回った。新生銀株はその後も2千円前後で推移し、1966円で取引を終えた。TOB発表後の2営業日で526円上昇した。

 大手証券関係者によると通常、株価は提案された買い付け価格を上回ることは少ないという。今回は新生銀の賛否が不明なため、「新生銀が対抗策を打ち出し、SBIが買い付け価格を引き上げたり、SBIがTOB成功後、さらに株を買い増したりするなど、投資家がいろいろな想定をしている」とみる。新生銀関係者は「買収合戦を期待しての動きにみえるが、市場の勝手な想像にすぎず、今後の戦略に影響があるものとは理解していない」と話す。

 TOBは、新生銀の株を約20%保有するSBIが一方的に提案。保有比率を最大48%に引き上げ、連結子会社化を目指している。(稲垣千駿、小出大貴)