パリ市長が大統領選に出馬へ、格差是正を訴える 支持率では後れ

パリ=疋田多揚
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 パリのアンヌ・イダルゴ市長(62)は12日、来年4月のフランス大統領選に社会党から立候補すると表明した。マクロン大統領の在任中に社会の分断が広がったと指摘し、格差是正に取り組み「より公正なフランスを築く」と訴えた。ただ、左派では複数が立候補を表明しており、候補を統一できるかが焦点となる。

 イダルゴ氏は北西部ルーアンで行った演説で、自身がスペインで生まれ、労働者階級の家に育った経歴に触れ、「すべてのフランスの子どもたちに私と同じチャンスを与えたい」と訴えた。教員給与の引き上げのほか、男女の賃金格差是正などを優先課題に挙げた。

 イダルゴ氏は2歳の時にフランスに移り、14歳で仏国籍を取得した。2001年からパリ市の助役、2014年に女性として初のパリ市長に就任。環境対策に力を入れ、自転車専用道の拡張などに取り組んできた。

 イダルゴ氏が所属する社会党は近く、党員投票で公認候補を決める予定で、イダルゴ氏が選ばれる見通しだ。

 大統領選をめぐっては、左派からは「不服従のフランス」(左翼)のメランション党首らが出馬を表明しているほか、ヨーロッパエコロジー緑の党(EELV)も月内に公認候補を決める。

 イダルゴ氏の支持率は世論調査で8%前後。25%前後で並ぶマクロン氏や右翼国民連合のルペン氏に大きく後れを取る。左派で統一候補を立てられなければ、苦しい戦いを強いられそうだ。(パリ=疋田多揚)