アップル、改善命令で規約差し替えを分析 判決は「大きな勝利」

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サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米エピックゲームズが昨年8月に米アップル独占禁止法違反だとして訴え、米連邦地裁が10日にエピック側の主張の大半を退けたことについて、米アップルは12日、米連邦地裁判決は「大きな勝利」とするコメントを出した。一方で、同地裁がアップルに課金を巡る対応の改善を命じたことを受け、関連規約の差し替えを分析していることも明らかにした。

 エピックは昨年8月に、アップルを独占禁止法違反で提訴。米連邦地裁は今月10日の判決で、「アップルが『独占者である』とは認められない」としてエピックの主張を退けた。その一方で、アップルの「アップストア」上のアプリ内で、利用者をアプリ会社が外部の課金サイトに誘導することを厳しく禁じている点については、同地裁は「競争阻害行為」だとして、アップルに改善命令を出した。

 アップルは12日、法務担当責任者のケイト・アダムズ氏が「私たちは(10日の)判決に非常に満足しており、アップルにとって大きな勝利だと考えている」との声明を発表。地裁がアップルによる「独占」を認めなかったことや、アップストアのビジネスモデル自体の適法性が確認されたことを歓迎していることを明らかにした。

 一方で、iOS上のアプリ内から、外部の課金サイトへの誘導を認めるよう地裁から改善命令を受けたことについて、アップルの担当者は、外部誘導を禁じてきた同社の規約をどのように差し替えられるのかを分析中だ、と説明した。また、アップルは、アプリ会社と利用者が意思疎通を拡大させること自体は原則として賛成している、とも明らかにした。背景には、アップルが今月1日、日本の公正取引委員会との合意に基づき、音楽や書籍などの「リーダーアプリ」に限って、外部の課金サイトへの誘導を認める改善策を打ち出したことがある。

 アップルの担当者は、地裁判決を受けてからまだ2日しかたっておらず、控訴や改善命令への異議申し立てを含めた全ての選択肢を検討中だとして、アップルとして判決への対処方針の結論がまだ出ていないことを強調した。

 今回の地裁命令は、公取委と…

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