(魂の中小企業)「お金も理念もない」 最悪のタイミングの起業

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(後編)満車、満車、駐車場がない

 駐車場の予約サービスを手がける会社「akippa(あきっぱ)」。その創業社長である金谷元気さん(36)の物語、後編です。

    ◇

 Jリーガーの夢をあきらめ、情報通信会社で営業の力を磨いて独立した金谷。自宅のワンルームマンションを拠点に、求人広告づくりと携帯電話販売の会社をつくった。

 「ギャラクシーエージェンシー」

 なぜこんな社名にしたのか。サッカーに詳しい方は想像できるだろう。スペインのサッカーチーム「レアル・マドリード」が銀河系軍団と呼ばれていたのである。

 会社をつくったのは2009年。最悪のタイミングである。そう、リーマン・ショックまっただ中だった。

 けれど、金谷はつきすすんだ、元フォワードだもの。

 元サッカー仲間などに声をかけて社員にした。新卒採用にも力をいれ、またたくまに社員20人になる。

 お金がないので、片っ端から銀行をめぐって融資を頼んだ。ダメ、ダメ、ダメ。20行まわって、ぜーーんぶダメ。政府系の金融機関、ここもダメ。

答えられなかった「会社の理念」

 本屋に行って、お金に困った…

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