J3岩手の公式マスコット、「緊急入院」で大反響 1カ月で無事退院

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宮脇稜平
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 白い折り鶴から、にょきっと伸びる2本の足。奇抜なフォルムで人気を集める、サッカーJ3・いわてグルージャ盛岡の公式マスコット「キヅール」がいま、注目されている。8月、修理に伴う離脱を発表したところ、SNS上で心配する声が上がったり、他クラブからお見舞いが届いたりと大反響。満を持して今月13日に「退院」した人気者の復帰で、クラブ側はJ3の優勝争いに弾みをつけたいとしている。

 キヅールは2017年にファン投票で選ばれた経緯がある。盛岡藩主の南部家の家紋「向かい鶴」に由来するクラブ名やエンブレムから、鶴がモチーフだ。

 折り鶴の下から人間のような黒い足が伸びた独特のデザインで、発表当時から話題を呼んだ。今では「チームよりキヅールのほうが知名度が高い」とクラブ広報の阿部大樹さん(31)は話す。ぬいぐるみなどのグッズの売り上げも好調で、ユニホームなどを含めたチーム関連グッズ全体の3割ほどを占めるという。

 その人気ぶりから、4年間にわたってクラブのイベントや試合の応援に引っ張りだこだった。しかし、木材に紙を貼った構造上、雨に弱く、翼の先端が折れたり、表面が傷んだりと劣化が見られるように。クラブは8月中旬、製造会社で修理を行うために「長期療養」を発表し、その際、包帯に巻かれたキヅールの写真とともに「緊急入院のお知らせ」をクラブ公式ホームページに掲載した。

 すると、SNSを中心にキヅールを気遣う声などが相次いだ。入院を知らせるツイッターの公式アカウントのツイートには、1800以上の「いいね」がついた。Jリーグの他チームのマスコットからは、心配する声も。J1の川崎フロンターレからは、クラブ事務所に見舞品が届いた。川崎は、岩手県陸前高田市で震災後の支援活動を行うなど岩手とつながりがあり、その縁によるエールだった。

 「ここまで反響があるとは思わなかった」と阿部さんは驚く。修理による不在を逆手に取って「入院」とし話題性を狙ったが、想像以上の反響だったという。

 キヅールは修理を終え、13日に無事に「退院」。チームは今季好調で、J3で3位(12日時点)と首位争いを続けている。阿部さんは、キヅールの復帰がチーム躍進の後押しになることを願っている。「キヅールも含めてチーム一丸となり、首位浮上を目指して戦っていく」(宮脇稜平)

■SNS上での反応の一部■…

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