ためこんだ小銭の両替ビジネス、米国から上陸 手数料9.9%の勝算

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土居新平
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 ため込んだ小銭をお札や買い物券と交換する両替機が、スーパーの店頭などにお目見えしている。米企業コインスターが撤去の進むATMの跡地などに設置している。キャッシュレス決済が広がる中、どこまで普及するのか。

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スーパーの一角に置かれたコインスターのマシン=東京都大田区のフジ羽田店

 背の高い箱形のマシンの硬貨投入口に1円玉や10円玉を落としていくとジャラジャラと音を立てながら毎分600枚の早さで計測され、硬貨ごとの枚数が画面に表示される。出力されたレシートを店のカウンターに持って行くと10%弱の手数料が引かれた紙幣が手渡される――。

 愛知県一宮市の会社員女性(50)は今年5月、近くのスーパー「バロー一宮西店」で両替を体験した。大学院生の息子が大学4年間でためた大量の硬貨を現金7千円ほどに交換し、息子に送金できた。女性は「家での『邪魔者』を身近な場所でお札にできたのはよかった」と話す。

 この両替機を設置しているのは1991年に米国で創業したコインスター。ウォルマートの店舗など米国を中心に世界で約2万3千台を置き、年間に約3450億円分の硬貨を回収している。日本には3年前に進出し、現在はバローのほか、西友や平和堂、アピタといった全国の大手・中堅スーパーに利用料を払って設置している。9月中に福岡にあるサニー10店に設置し、7社の計221店になった。

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コインスターのマシンに硬貨を投入して出てきたレシート。サービスカウンターで換金できる=東京都大田区のフジ羽田店

 東京と神奈川でスーパーを展開する富士シティオは昨年春に両替機を置き始め、いまは50店中11店に設置している。1店あたり1日1~2件の利用があり、両替金額は1回平均9800円ほどだという。担当の吉田圭さんは「想定より利用が多く、家庭にはかなり小銭があるのだと驚いた。両替後に店で買い物をしてくれることが多いので、店の売り上げや集客にもプラスになる」と話す。

銀行窓口と比べてみると

 この両替でコインスターは投入額の一律9・9%を利用者から手数料として受け取る。銀行でも両替手数料が定着する中、どちらが「お得」なのか。

 大手銀行は窓口で大量の硬貨…

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