コロナ禍の若者、ますます「正解」分からない ロスジェネからの忠告

有料会員記事新型コロナウイルス

聞き手・笠井正基 岸善樹 富田洸平
写真・図版
イラスト・田中和
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 コロナ禍の下で学校生活を送る若い世代。友人と会う日常や人生の節目となる経験もできないまま社会に出る可能性も出ています。「コロナ世代」の当事者らと、将来について考えます。(聞き手・笠井正基 岸善樹 富田洸平)

ロスジェネ世代の公認会計士・溝川裕也さん「公助に期待し過ぎるな」

 バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出た「ロストジェネレーション世代」です。

 競争を勝ち抜き、一流大学から大手企業に入れば、生活も安泰になる――。こんな成功パターンとされた生き方が突然、「正解」ではなくなりました。非正規雇用も広がり、不安定な生き方を強いられる人も増えてきました。

 大阪の大学に入学したのは、2000年でした。同級生には早いうちから、就職に危機感を持つ人が多かった。就職を有利にしようと資格をたくさんとったり、公務員試験にむけてダブルスクールに通ったり、企業のインターンシップに参加したり……。

 当時の私は「悪いのは自分」という思い込みや「やりたいことが見つからない」という焦りを感じていました。インターンで政治の現場をみたのがきっかけで、政治家を志すようになりました。

 卒業後、就職した証券会社を26歳で辞め、地元の堺市議選に立候補しました。ジバンもカンバンもなく手探りで挑みましたが、落選しました。いまは公認会計士になり、地場の中小飲食店を専門に支援しています。政治家を志したときと同じく、「自分の力を社会に役立てたい」という思いは変わっていません。

 いま振り返ると、私たちの世代は、社会構造が大きく変化するなかで割を食いました。就職がうまくいかなかったのも必ずしも自己責任とは言えないのに、自己責任を押しつけられました。非正規社員でキャリアを始めた同世代の人たちは、どんなに頑張っても正規社員になりにくく、いまだに不安定な生活から抜け出せていません。

溝川さんは、コロナ禍の若者に政府の「公助」に期待し過ぎるなと言います。ロスジェネ世代からのアドバイスは。記事後半では「コロナ世代」の廣田琉名さんが2年目に入ったコロナ禍の大学生活を、精神科医斎藤環さんが若者への長期的な影響の懸念を語ります。

 最近になって政府はロスジェ…

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