• アピタル

ブースター接種「必要性示されていない」WHO専門家らが意見論文

有料会員記事新型コロナウイルス

野口憲太
[PR]

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(ブースター接種)について、世界保健機関(WHO)の専門家らは13日、「現在、入手可能な証拠では、広く行う必要性は示されていない」とする意見論文を英医学誌ランセットに発表した。

 感染力の強いデルタ株が世界的に流行。時間の経過とともにワクチンの予防効果が低下するおそれが指摘される中、ブースター接種はイスラエルなどで始まり、日本でも検討されている。

 論文は、重症化を防ぐ効果が大幅に低くなっているという証拠はないと指摘。デルタ株に対しても、現状の規定回数を接種すれば、重症化を防ぐ効果は高く保たれている、としている。

 ワクチン供給に世界的な偏りがあることを念頭に、ブースター接種を広く進めるよりも、「これまで接種を受けていない人々に使われるほうが、より多くの命を救える」と主張。必要性に関する証拠が不十分な段階で進めたブースター接種で重い副反応が出れば、ワクチン全般への信頼性に影響しかねない、とした。

 著者はWHOや、米国で医薬品の認可などを担う米食品医薬品局(FDA)のワクチン担当者ら。ブースター接種について、WHOはこれまでもワクチンの需要を高めて、不公平感を悪化させると懸念。少なくとも年末までは控えるよう各国に呼びかけている。

 論文はランセットのウェブサイト(https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02046-8/別ウインドウで開きます)で読める。(野口憲太)

抗体減やブレークスルーはあるけれど… 内容をもう少し詳しく

 感染力の高い新型コロナウイルスの変異株に対抗しようと、日本を含めた各国で検討されているのが、ブースター接種だ。規定の回数の接種を終えた人に対し、何カ月かたった後に、追加で接種する。

 もともと2回の接種が必要な…

この記事は有料会員記事です。残り1224文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]