杉並区長が宣言下で越境宿泊 区側は酒食も 「不要不急ではない」

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 東京都杉並区の田中良区長(60)が緊急事態宣言で都道府県をまたいだ移動を控えるよう要請が出ている中、群馬県長野原町で開かれた区内の経済団体の会合に参加し、酒食を伴う懇親会に出て、宿泊もしていたことがわかった。

 14日、区議会一般質問で共産党区議が指摘した。出席していた田中区長は答弁せず、区の執行部側が「不要不急の内容にはあたらないと判断した」などと答弁した。

 答弁などによると、田中区長が出張したのは、都に4度目の緊急事態宣言が出て2日後の7月14、15日。東京商工会議所杉並支部主催の幹部会に出席するため、14日昼に公用車で区役所を出て、長野原町のゴルフ場へ向かった。現地の会場で約10人の参加者に対し、新型コロナワクチンの接種状況やコロナ後の区政運営について講演と意見交換を約2時間実施。その後、午後7時まで夕食をとりながらの懇親会を行った。

 当時、群馬県は宣言の対象外で酒類も出て、区長も「たしなむ程度に飲んだ」という。2018年度から毎年実施している会合といい、2日目にゴルフが予定されていたが、区長は参加せず、新幹線で東京に戻った。

 質問した山田耕平区議は「区長は、区民に自粛要請の順守を働きかける立場。オンライン会議などの対応もできたのではないか」と区長に答弁を求めたが、総務部長が登壇して「オンラインでは参加者の真意が伝わらないこともあり、感染防止策を徹底した上で参加した。夕食の際には席を離し、パーティションを設置するなどし、短時間で終了した」などと説明。今後もこうした会合への参加をやめる意向はないと答えた。井上恵一朗

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