快進撃の藤井聡太三冠、「七冠」達成時の羽生善治九段と同じ?違う?

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村瀬信也
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 藤井聡太三冠(19)=王位・叡王・棋聖=の快進撃が止まらない。13日に叡王のタイトルを獲得して、史上最年少の19歳1カ月で三冠を達成。昨年以降、5度のタイトル戦を全て制し、10月開幕の竜王戦七番勝負では四つ目のタイトル獲得に挑む。圧倒的な強さは、1996年に「七冠」を果たしたころの羽生善治九段(50)に重なるが、違う点もある。

 藤井三冠が豊島将之竜王(31)に挑戦した第6期叡王戦五番勝負(不二家主催)は、第4局まで全て先手が勝っていた。最終第5局は先手と後手を決める振り駒が改めて行われ、藤井三冠が先手になった。藤井三冠の作戦は、今年多用している相懸かり。中盤でリードを奪い、終盤の妙手で一気に勝負を決めた。

 10代での三冠は史上初の快挙。三冠のこれまでの最年少記録は、1993年に羽生九段が作った22歳3カ月だった。

 藤井三冠は昨年、史上最年少で初タイトル獲得と二冠を達成したが、その後も驚異的な勢いで勝ち続けている。初タイトル戦から5回連続でタイトル戦を制したのは戦後初めて。タイトル戦の通算成績は17勝4敗(勝率8割1分)と高勝率を誇る。

 13日の対局後の記者会見では、現在、八つあるタイトルを独占する「八冠」の可能性について問われた。藤井三冠は「現時点では全く意識することではないと思っている」としつつも、「より実力を高めた上で、そういったところに近づくのが理想なのかなと思っています」と答えた。

 将棋界のタイトルは1983年に七つになり、2017年に叡王が加わって八つになった。7タイトル制になって以降、独占を果たしたのは羽生九段しかいない。羽生九段は1995年春の名人戦からタイトル戦を立て続けに制し、96年の第45期王将戦七番勝負で谷川浩司九段(59)からタイトルを奪取して25歳で七冠を達成。95年度の成績は46勝9敗で、勝率は自己最高の8割3分6厘だった。

 ただ、対局の内容を見ると…

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