世界遺産の縄文遺跡で半世紀ぶりの発掘調査 新たな発見に期待

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志田修二
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 ユネスコ国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に指定された北海道千歳市の国指定史跡・キウス周堤墓群で発掘調査が始まった。市の遺跡整備事業に伴うもので、発掘調査は約半世紀ぶり。謎の多い周堤墓群の新たな発見につながる成果に、関係者は期待を寄せている。

 キウス周堤墓群は、7月に世界文化遺産になった「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つ。約3200年前の縄文時代後期後葉に形成された、複数の墓穴の周囲を土手(周堤)で取り囲む北海道特有の集団墓だ。

 今回の調査では、史跡内の見学路の整備に向けた事前調査と、56年前の1965年に市が調査した2号周堤墓の再調査を目的にしている。調査は13日から始まり、計画では新たな見学路を設けるための事前調査を先行して実施し、11月初旬まで続ける予定だ。

 見学路は、今後さらに見学者が増えることを見込んで、史跡の保存状態を維持するため現在のルートを一部見直す。調査範囲は1号と3号の周堤墓沿いの南北約100メートル、幅約80メートル。約20カ所を試掘して史跡の状態を確認する。

 再調査する2号周堤墓は、周堤の高さが4・7メートルあり、一帯で確認されている大型の周堤墓9基のなかで最も高い。前回の調査で発掘した中央部の墓穴周辺約50平方メートルを再発掘し、さらに詳細に調査する。

 これまでの調査で史跡周辺か…

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