自民総裁選は河野氏・岸田氏・高市氏が軸 固まる構図に対応急ぐ派閥

自民党総裁選2021自民

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 自民党石破茂元幹事長が、党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補を断念した。15日の石破派総会で表明する。石破氏はすでに立候補を表明している河野太郎行政改革相を支援する。総裁選は、河野氏と岸田文雄政調会長高市早苗総務相を軸に争われることになる。

 総裁選ではほかに、野田聖子幹事長代行が立候補を模索しており、14日も立候補に必要な推薦人の確保に奔走した。

 石破派内では、石破氏は今回は立候補を見送り、河野氏を支援する案が検討されていた。石破氏は13日に河野氏と自身の事務所で会談。河野氏から「もし河野太郎総理・総裁が誕生することになったら、その後の総選挙など挙党態勢で取り組まなければならない。その際はぜひお力をお貸しください」と協力を求められていた。

 構図の大枠が固まり、党内の各派閥も対応に追われている。最大派閥の細田派(96人)は14日に党本部で臨時総会を開き、高市、岸田両氏を支持することを決定。細田博之会長は総会で「最終的には個人の責任に帰すものだが、派閥としての政策的方向性、理念を考えると高市、岸田両氏を支持の対象としたい」と述べたという。

 細田派出身で同派に影響力のある安倍晋三前首相は、政治信条が近い高市氏の支援を表明。中堅・若手を中心に高市氏の支援が広がる一方、参院議員を中心に岸田氏を推す声が上がっていた。一部には河野氏を支援する動きもあるが、エネルギー政策への反発があり、支持の対象から外した。安倍氏に批判的な石破氏が、河野氏を支援するとの見方も判断に影響したとみられる。

 河野氏が所属する党内第2派閥で、安倍氏の盟友、麻生太郎副総理兼財務相が率いる麻生派(53人)は、河野、岸田両氏を支持する方向で調整している。16日に緊急総会を開き、麻生氏が所属議員に説明する。派内では、中堅・若手に河野氏への支持が広がる一方で、派閥幹部には岸田氏を推す声が根強い。このため派閥幹部は「現状ですでに主に二つに分かれてしまっているのでどちらか一方に統一することはできない」としている。一部に高市氏支持で動く議員もいるため、今後も調整を続ける。

 また、参院竹下派(20人)は関口昌一党参院議員会長に対応を一任することを決めた。