仮設で自由に組み替え 「おうち時間」の家具を提案 20日まで展示

鈴木裕
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 【愛知】仮設で自由に組み替えられるインテリアを展示する「カセツでつくる、軽やかなくらし展」が、名古屋市中区の「FabCafe(ファブカフェ) Nagoya」で開かれている。建築仮設足場レンタルのASNOVA(アスノバ、名古屋市中村区、上田桂司社長)が、3組のクリエーターとともに試作した「カセツ家具」を提案する。20日まで。

 「カセツラウンジチェア」は、工事現場の足場で使うような単管パイプで構造フレームを組み、空気で膨らませたエアクッションを背と座に置いて、快適な座り心地を実現させた。組み立ても解体も簡単にでき、クッションの空気を抜けば持ち運びも便利にできる仮設性もある。ベンチやソファに展開することも可能だ。

 製作したプロダクトデザイナーの横関亮太さんは「単身、夫婦、子育て中と、ライフステージによってカセツ家具を組み替え、拡張も縮小もできる」と話す。単身赴任や学生のひとり暮らし用にレンタルする使い方も考えられる。

 「STAND」は、木製のフレームにロープを編み込んだついたてのような構造。ひとりで集中できるデスクスペースやリラックスして座れるハンモックチェア、何でも受け止めてくれる収納スペースなどとして使う。複数を組み合わせ、部屋にもう一つのスペースをつくることもできる。

 クリエーターで1級建築士の河合晃さんと慶応大学特任助教の住友恵理さんは「コロナ禍で『おうち時間』が増えるなか、家のなかにもう一つのスペースと機能がほしいという要望にこたえた。木とロープでできているので、使わないときはパタッと閉じて片づけることもできる」という。家のなかだけではなく、店内や街なかで販売スタンドとして活用することも視野に入れる。

 「MIZO」は、中央にM字形の溝がつくられたアルミ製のモノ置き。手のひらに乗るサイズで、机の上に置き、ペンやスティックのりなどを整理して置くことができる。デザイナーのリチャード・ファルセマさんは「マグネットでつなげたり、スチール壁にくっつけたりして使うことができる」という。

 主催するASNOVA事業企画室長の小野真さんは「建築の仮設足場レンタルという本業のコンセプトを発展させ、身近な家具にも『カセツ』というキーワードを採り入れた製品開発をしようと考えた。SDGsにつながる取り組みとして、3組のクリエーターとともに暮らしを軽やかに組み替えられる家具を提案していきたい」と話す。(鈴木裕)