石川県と金沢大が抗体調査へ ワクチンの効果究明狙う
川辺真改
石川県と金沢大学が連携して、数千人を対象に、新型コロナウイルスの抗体を調べることになった。県の担当者は「ワクチン接種による防御効果を示せれば、接種に向けた判断材料や啓発につながる」と期待する。
県によると、調査を提案したのは、県の対策本部会議のアドバイザーを務める市村宏特任教授(金沢大学)。9日の会議の席上でも、接種が進む一方、2回接種後の感染も報告されている現状に触れ、「抗体がしっかり作られているか、状況を把握することが大事だ」と話していた。
県は14日の県議会で、調査費1千万円を補正予算案に追加提案した。調査の開始は10月めどで、金沢市近郊の数千人を対象に血液を採取するという。
谷本正憲知事は議会後の取材で「科学的に(ワクチンの効果を)究明することで、説得力が高まる」と話し、機運の拡大に期待を寄せた。
デジタル庁のまとめ(医療従事者らを除く)によると、県内で13日までに1回目の接種を終えたのは66万3613人で全体の58・59%(全国56・57%)、2回終えたのは55万8129人で同49・28%(全国45・31%)という。(川辺真改)
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