ワクチンパスポートを「移動の条件として望まず」 WHOが懸念表明

新型コロナウイルス

ローマ=大室一也
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 新型コロナウイルスのワクチン接種や陰性の検査結果などを証明し、国境を越えた移動などに用いられている「ワクチンパスポート」について、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、「移動の前提条件として用いられるのは望まない」との認識を示した。高所得国と低所得国の間での接種の格差をさらに広げる手段になるとした。将来、世界中で接種が増えれば検討されうるとも述べた。

 WHOが同日開いたオンライン会見で述べた。

 ワクチンパスポートを巡っては、欧州連合(EU)が7月から「EUデジタルコロナ証明書」の運用を正式に始めた。域内などで国境をまたぐ移動の際、原則として隔離や検査が課されない。証明書を通称で「グリーンパス」と呼んでいるイタリアでは今月1日から、国内での長距離の列車やバス、船舶、飛行機の乗客にもグリーンパスの提示が義務づけられた。

 日本では政府が今月6日、「ワクチンパスポート」をオンラインで発行する方針を決めた。年内に実現させるという。書類による交付の受け付けは、各市町村で7月から始まっている。(ローマ=大室一也)

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