全然立派なヒーローじゃない、だから僕が ムロツヨシが映画初主演

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文・小原篤 写真・篠塚ようこ
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 「マイ・ダディ」で映画初主演を果たしたムロツヨシ。芸歴20年超、髪には白いものが……。それが牧師役で役立ったという。

全然立派なヒーローじゃない

 「座長というより、父でした」

 映画のタイトルそのままの答えが返ってきた。舞台で活動を始めて20年超、ついに巡ってきた初主演映画の現場で「座長」としてどんな思いがあったかと尋ねた時だ。

 「父親である一男として、娘役の中田乃愛(のあ)ちゃんを守りたい、支えたい。その一心でしたね」

 ガソリンスタンドでアルバイトをしながら小さな教会の牧師を務める一男は、妻の忘れ形見である中学生のひかり(中田)を大切に育ててきた。突然、ひかり白血病で倒れ、しかも自分の実の子ではないと知らされる。妻への疑念と娘への愛の間で揺れながら、一男は本当の父親を捜す決意をする。骨髄移植のドナーになってもらうために。

 「脚本を読んで、一男として生きたいと思った。純粋でまっすぐ。妻でなく、揺らいだ自分に腹を立てている。あがいてむちゃをして、全然立派なヒーローじゃない。そこが『僕がやりたい』と思わせました」

我ながら清楚な…

 牧師姿とスタンド店員。制服…

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