北朝鮮が飛しょう体2発発射、弾道ミサイルの可能性 EEZ外落下か

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 韓国軍の合同参謀本部によると、北朝鮮は15日午後0時34分と同39分に、平安南道陽徳付近から、日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。探知した飛行距離は約800キロ、高度は約60キロだったという。

 北朝鮮による弾道ミサイル発射は、今年3月の日本海に向けた短距離ミサイル以来で、国連の安保理制裁決議に違反する。15日午後1時25分現在、北朝鮮メディアは発射について報じていない。今月11、12の両日には新型長距離巡航ミサイルを試射していた。

 菅義偉首相は15日午後1時半ごろ、首相官邸で記者団の取材に応じ、「先ほど、北朝鮮が弾道ミサイルと判断されるものを発射した。本年3月25日以来、約6カ月ぶりの弾道ミサイル発射は我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり言語道断」と批判。「国連安保理決議にも違反しており、厳重に抗議するとともに非難をする」と述べた。

 首相は「情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと」「航空機、船舶等の安全確認を徹底すること」「不測の事態に備え、万全の態勢をとること」の3点を指示したと説明。15日に国家安全保障会議を緊急に開催するとし、「米国や韓国をはじめ、関係国と緊密に連携をし、国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜いていく」と語った。

 日本政府によると、発射された2発は日本の領域には飛来せず、排他的経済水域(EEZ)にも落下しなかったとみられるが、警戒監視を続けている。海上保安庁は同日午後0時38分と43分にミサイル発射情報を出し、船舶への注意を呼びかけた。午後1時半現在で被害に関する情報は入っていないという。