パナ、グランフロントの展示施設を閉業へ 東京・二子玉川の施設も

森田岳穂
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 パナソニックは15日、JR大阪駅北側の大型複合施設グランフロント大阪に入る展示施設「パナソニックセンター大阪」と、東京・世田谷にある類似施設を来年2月末までに閉めると発表した。コロナ禍で集客が難しくなっており、賃料に見合った効果が期待できないと判断した模様だ。

 同社はブランドや製品を幅広くPRする展示施設を国内に3カ所持っており、そのうち二つを閉めることになる。東京・有明の「パナソニックセンター東京」は継続する。

 パナソニックセンター大阪は、キッチンなど住宅設備の展示場も兼ねた大型施設。2013年のグランフロント大阪のオープン時に中核テナントの一つとして開業した。南館の地下1階から地上2階までを占め、展示スペースは約5千平方メートルでテナントとしては最大規模だった。家電製品などを体験できるほか、リフォームの相談にも応じていた。

 だが、コロナ禍でグランフロント自体が閉館した時期もあるうえ、家電を使った料理体験会などの集客イベントも開催が難しくなっていた。大阪の一等地で賃料負担も大きいとみられ、撤退を決めたようだ。

 1~2階部分は来年1月末に営業を終える。住宅設備の相談を受け付ける地下1階部分は同2月末に閉め、大阪市中央区のビルに来春移転する。

 パナソニックセンター大阪は、駅から直結のグランフロント南館に入ってすぐに位置する駅前の「顔」の一つ。ビルの開発を手がける三菱地所の担当者は、後継テナントが決まっているかどうかについて「現状では答えかねる」とする。

 18年に開業した東京・世田谷の「二子玉川 蔦屋家電」内にある展示施設「リライフスタジオ フタコ」も今年12月26日に閉める。

 パナソニック広報は閉業について「コロナ禍や持ち株会社化などの組織改革といった状況を考慮して判断した」としている。(森田岳穂)