「ワクチン手帳」じわり人気 履歴を管理、接種証明書にもなります

阿部浩明
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 新型コロナウイルスワクチンの接種記録を一括して管理できる「ワクチン手帳」を青森県弘前市のアサヒ印刷(漆沢知昭社長)が作り、首都圏や北海道などでじわり人気が広がっている。予防接種済証を貼り付けるアナログな仕様ながら、接種証明書にも使えたり3回目の「ブースター接種」のシールも貼れたりするという「先取り」したものだ。

 手帳のサイズは、母子手帳お薬手帳と同じ。見開きの左ページに、ワクチンの種類などがわかる予防接種済証のシールを貼る。右ページの欄には、接種後の体温の変化や副反応などを書き込む。元々は2回接種に対応したものだが、接種済証のシールは3回分貼れるスペースがある。

 1冊で4人分の履歴が記録でき、家族で使える。また、インフルエンザなどほかの予防接種にも利用できる。「接種済証の紛失を防げる。3回目の接種を受けることになった場合にも、医療従事者が接種の状況を把握しやすい」と同社。

 作るきっかけは、接種を終えた高齢者から「接種済証のシールをなくした」「いつ接種を受けたか忘れた」といった声が寄せられたからだ。子育て中の人やお年寄りの意見を聞き、簡単で使いやすい仕様にした。

 7月に青森県内で3千冊を発売したところ、篤志家が村民のためにと1500冊をまとめて寄贈したり、首都圏のイトーヨーカドーの店舗で販売されたりして、増刷は2万5千冊以上になった。北海道内では8月から書店などで取り扱いが始まった。

 同社の斉藤元事業部長は「接種を促すインセンティブ(動機づけ)として今後、接種を終えた人に割引や特典を与えるサービスが広がってくるはず。接種証明書としても活用してほしい」と話す。

 1冊200円(税込み)。問い合わせは同社(0172・87・1118)へ。(阿部浩明)