精神科病院から転院できず235人死亡、新型コロナ感染で

市野塊
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 民間の精神科病院でつくる日本精神科病院協会は15日、昨年3月から今年8月に新型コロナウイルスに感染した患者のうち235人が、精神科病院から新型コロナに対応できる医療機関に転院できないまま亡くなったと発表した。転院できなかったのは「精神疾患に対応できないため」とした理由が多かったという。

 会員となっている1185の病院に対して今年8月23~31日にアンケートし、711病院から回答を得て分析した。有効回答率は60%。昨年3月から今年8月に精神科病院内で感染したのは患者3602人、職員1489人だったという。

 協会によると、精神科病院では患者がマスクを着けなかったり、誤飲を防ぐために消毒液が置けなかったりして感染対策がとりづらい。協会は、精神疾患がある患者も必要な医療が受けられる体制をつくるよう厚生労働相に要望した。(市野塊)

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