第2回大量に出回る1万円札、でも豊かさは… アベノミクス、今こそ総括を

有料会員記事自民党総裁選2021

中川透
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 日本経済は今、たくさんの不思議に包まれている。

 コロナ禍が長引くなかで倒産件数は半世紀ぶりの少なさ。緊急事態宣言下なのに株価はバブル期並みの高値になった。世の中に出回る1万円札の量は10年前の1・5倍にも増えている。

 共通する要因は政府と日本銀行が大量にお金を出回らせていること。政府が資金繰り支援の予算を手厚くしたり、日本銀行が株式市場にお金を流したり。コロナ禍への対応で一時的に増えたお金もあるが、底流にあるのは、アベノミクスの「3本の矢」だ。大胆な金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を促す成長戦略。このうち金融と財政の2本の矢で、感染拡大前から「カネ余り」ともいうべき状況だった。菅義偉政権もこの流れを継いできた。

 世の中にあふれたお金。ただ、豊かさを実感する人はどれほどいるだろうか。

歴代最長を記録した安倍政権と、その路線を継承した菅政権の計9年はどのようなものだったのか。自民党総裁選、衆議院選挙が迫る中で、記者たちが改めて考えます。

 記者がその思いを強くしたの…

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