父はプロパガンダに加担した 国策映画、息子が問う「壮大なやらせ」

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阿久沢悦子
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 太平洋戦争中、日本の占領下のインドネシアで国策映画を作った編集者がいた。その足跡に迫るドキュメンタリー映画を、30年の歳月をかけ、息子が完成させた。タイトルは「いまはむかし 父・ジャワ・幻のフィルム」。戦時中と現代を行き来しながら、「戦争を撮る」意味を探った。

 父は「佐久間ダム」「日本万国博」などの記録映画の編集者として著名な伊勢長之助(1912~73)。戦時中の43~45年、陸軍の報道員として日本映画社(日映)ジャワ支局に派遣され、大東亜共栄圏を宣伝する映画を多数撮った。

 息子の伊勢真一監督(72)は障害者や認知症小児がんを追ったドキュメンタリーで知られる。30年前、父が関わった国策映画の存在を知り、「映画人が戦争に加担した気持ちを知りたい」と撮影を始めた。

 日映ジャワ支局は、約130…

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