曽爾村と近畿大学が共同開発したトマトソース

篠原大輔
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 奈良県曽爾村と近畿大学農学部(奈良市)の共同開発による2種類のトマトソースができあがり、販売が始まった。4人の学生たちがアイデアを持って村を訪れては農家の人たちと語り合い、試行錯誤。約1年かけて完成にこぎ着けた。

 曽爾村と近大は2年前に包括連携協定を結び、地域活性化に向けた取り組みを進めてきた。その一環で昨秋、オリジナルトマトソースの共同開発が始まった。形が悪かったり傷がついたりしている「規格外」のトマトを活用した。

 商品開発に関わったのは近大農学部の農業経営経済学研究室に所属する4年生の松尾翔太さん、今井美咲さん、金原瑠璃さん、小薗佳花さん。トマトに何を合わせたらいいのか必死に考えて、村が運営する「そにのわの台所 katte」の人たちとアイデアを出し合った。村の農家を回って材料を選んでは試作した。トマト以外の材料も、ほとんどが村でとれたものだ。

 できあがったのがトマトソースの「柚子(ゆず)はちみつ」と「きのこ当帰」。「柚子」はニホンミツバチからとれた希少なはちみつの甘さと柚子の香りが口の中で広がる。肉や魚介類をさっぱりと味わいたい人におすすめ。「きのこ」はきのこの食感と、薬草「大和当帰」の風味を楽しめる。シンプルな食材にうまみをプラスして味わいたい人に。どちらも220グラム入りで750円(税込み)。

 トマトは今後も村内の7軒の農家から提供を受ける。JAならけん曽爾支店トマト部会の寺前健史会長は「これまで廃棄してた規格外品がお金になる。私らにしたら作りがいがある。ありがたい」と話す。

 近大の松尾さんは「2年前に農業実習で曽爾村に来て、自然と食材に興味を持ちました。たくさんアイデアを出して、ボツになったのもいっぱいありましたけど、いい商品ができたんじゃないかと思います。このトマトソースがきっかけで、いろんな人が曽爾に来てくれたらいいなと思います」。いい笑顔で言った。

 トマトソースはkatteや「そにのわマルシェ」のオンラインストアで購入できる。問い合わせは村企画課(0745・94・2116)まで。(篠原大輔)