三重県警の防犯教室 リモートで展開へ

岡田真実
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 三重県警は、オンラインで学校現場とつなぎ、遠隔での防犯教室開催を始めた。コロナ禍で活動に制約がかかるなか、継続して啓発していくための取り組みだ。予算を投入して配信用の部屋を設け、関連機材を導入したのは全国的にも異例としている。

 初日の13日には、津市立の修成小学校(津市修成町)1年生46人と明小学校(同市芸濃町林)1、2年生13人が参加した。県警本部の担当者と津署員が講師になり、「いかのおすし」の防犯標語を守って欲しいことや、危ない目にあった時には「子ども安全・安心の店」に助けを求めることを呼びかけた。

 子どもたちが画面越しの授業に飽きないよう、対話を多く取り入れた。中盤に、「『いかのおすし』について覚えている人はいるかな」と質問を講師が出すと、子どもたちは「ついていかない」、「知らない人の車に乗らない」と元気よく答えていた。

 講師の一人、県警生活安全企画課の直江大史巡査部長は教室が終わると、「思ったよりも発言が多くて良かった。子どもたちに助けられた」とほっとした表情。修成小学校1年、大野源斗君(6)は「『いかのおすし』を守りたい」と振り返った。明小学校2年、植田希子さん(8)は「知らない人に声をかけられたら大声を出して逃げたい」と話していた。

 生活安全企画課によると、昨年、県内小中高での防犯教室の開催数は184回。新型コロナの影響を受ける前の2019年(417回)と比べ、半分以下に減った。このため、コロナ禍でも中断することなく教室ができるよう、327万8千円かけてリモート配信用の部屋を整備し、パソコンやマイクなどを購入。同課の担当者は「今後は交通安全教室や非行防止教室もリモートでできるようにしたい」と意気込んでいる。(岡田真実)