中国の不動産熱狂に異変、大手が経営危機 広がる動揺、習氏どう動く

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広州=井上亮、北京=西山明宏 北京=冨名腰隆
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 中国の不動産大手・中国恒大集団が巨額の負債を抱えて経営危機に陥り、中国社会やマーケットに動揺が広がっている。経済成長を維持しつつ格差を是正するという難題を抱える習近平(シーチンピン)指導部が、どう対処するのかが注目される。

各地で工事中断 購入者ら、本社前で抗議活動

 中国南部・広州市中心部から15キロほど離れたマンション群の一角。1階の一部にコンクリートや角材が無造作に置かれ、低層階がカバーで覆われたままで放置されている。恒大が開発したマンションだ。

 マンションの営業所で話を聞くと、約420戸を昨年2月から売り出したという。男性の営業員は「まだ建設中だが部屋は全て売れた」と話した。ただ、近くの清掃員(63)は「先月から工事が止まっている」と証言した。先月には20~30人の作業員が「給料が出ない」と抗議する現場を目撃したという。

 中国メディアによると、恒大が資金繰りに窮して工事が止まった物件は中国各地に広がっている。広州市では、13日に住宅を購入した人たちが工事再開を求める抗議活動を行った。また、広東省仏山市では、地域の住宅当局が恒大の開発したマンションについて、金融機関が住宅ローンを提供するための登記手続きを中止すると発表するなど、混乱は広がりを見せている。

 「私たちの血と汗で稼いだお金を返せ」。深圳市内にある恒大の本社前で抗議活動が最も激しかったのは、13日から14日にかけて。マンションの購入者や同社が販売する投資商品を買った人など100人以上が詰めかけた。

 14日夕、広東省中山市の女性会社員(40)は、いてもたってもいられず恒大の本社前に詰めかけた。2年前に同市で買ったマンションの建設工事が中断。マンション購入時に、年利が10%前後という投資商品も勧められ40万元(約680万円)分を買ったという。「恒大は中国でトップ争いをする不動産会社だから信用した。利息分も含めてローンでマンション購入費を返済していこうと思っていたのに、この状況では元本すら戻ってこないかもしれない」と肩を落とした。

 米ブルームバーグによると…

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