県人口81万人、2.5%減 国勢調査

林国広
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 佐賀県はこのほど、国勢調査に基づく人口概要(速報値)を発表した。2020年10月1日時点の県人口は81万2013人で、15年の前回調査より2万819人(2・5%)減り、戦後初めて国勢調査が実施された1947年以降で最少となった。一方で世帯数は過去最多となり、核家族化が一層進んでいることをうかがわせる結果となった。

 国勢調査は5年おきに実施される。発表によると、人口減は00年調査以来5回連続で、減少幅も5回連続して拡大している。減少が2万人を超えるのは1970年の調査以来だ。

 県人口は全国47都道府県中41位。山梨県を抜いて前回から1ランク上がった。

 県内の20市町別でみると17市町で前回より減っている。減少数では唐津市が最大で5354人(4・4%)減。次いで佐賀市2906人(1・2%)減、伊万里市2587人(4・7%)減。減少率では、白石町の7・8%が最も高く、次いで太良町7・4%、多久市7・3%だった。

 増えたのは福岡都市圏に近い県東部の3市町のみ。鳥栖市が増加数・率とも最大で1356人(1・9%)増、次いでみやき町253人(1・0%)増、上峰町12人(0・1%)増だった。

 一方で、世帯数は31万2111世帯で、前回より1万2世帯(3・3%)増加。1920年以来過去最多となった。

 県人口は55年の97万3749人がピーク。その後、65年に80万人台となり、一進一退を続けながらも95年以降は減り続けている。

 国立社会保障・人口問題研究所の13年の推計では、20年に80万2816人に減少すると予測されていた。この予測よりは減少を約9千人食い止めた形となっている。

 人口減対策に取り組む県政策部の担当者は「人口が減っているという現実を受け止めて、子育て支援や高校生の県内就職支援による定住促進などに引き続き取り組んでいきたい」と話している。(林国広)