初のアジア系、平壌にルーツ 米ワシントン・ポスト東京支局長に聞く

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小野甲太郎
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 米紙ワシントン・ポストの東京支局長に8月、初のアジア系米国人となるミシェル・リーさん(33)が着任した。日本と朝鮮半島を担当する。リーさんは、平壌出身で朝鮮戦争直前にソウルに避難した曽祖父をルーツに持つ。米中対立に北朝鮮情勢と、混沌(こんとん)とする北東アジアについて、その歴史に翻弄(ほんろう)されてきた家族の一人として何を伝えるのか。

 リーさんの母方の曽祖父は、第2次世界大戦直後は平壌市内中心部に住むエリート層のビジネスマンだった。しかし、朝鮮戦争を前に共産党が勢力を増して危険を感じ、安住の地を求め、妻と5人の子供たちを残して平壌からソウルへと避難した。間もなく朝鮮戦争が勃発。曽祖母や親戚らがソウルで再会できるまでには3年かかったという。

 北朝鮮なまりが残る祖父母はその後、ソウルでは難民として苦労しながら子供たちを育て上げた。「祖父母の出身地であり、でも、もう戻れない幼少期の故郷。祖父母から聞いた玄関に飛んでくる鳥の話や、祖母が振る舞う北朝鮮料理が私にとっての北朝鮮でした」とリーさんは話す。

 リーさんは幼い時に両親と共に韓国から米領グアムに移住した。「仲のいい友達6人のうち私以外は日本人、韓国人、現地のチャモロ人、白人とフィリピン人。多様性にあふれた環境が当たり前だった」。高校卒業後、米本土ジョージア州にあるエモリー大学を卒業。米国籍を獲得した。

 記者としては2016年と2…

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