中国の大使がタリバンと会談 「テロたたき、発展できるよう援助」

アフガニスタン情勢

北京=高田正幸、バンコク=乗京真知
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 中国の王愚・駐アフガニスタン大使は14日、イスラム主義勢力タリバンの暫定政権で外相を務めるアミール・カーン・ムタキ幹部と会談し、「アフガニスタンテロリズムをたたき、国家の安定と経済発展を早期に実現できるよう援助したい」と語った。現地の中国大使館が15日に発表した。

 一方、王氏はムタキ幹部に「包括的な政治枠組みを築くよう希望する」とも語った。暫定政権の主要ポストをタリバンが独占したことに対して、注文をつけた形だ。中国政府は暫定政権の樹立について「再建に必要な一歩」と一定の評価をしてきた。タリバンと接触を続け、情勢の安定化やテロ対策を促していく方針とみられる。

 中国大使館によると、ムタキ幹部は「いかなる勢力も、アフガニスタンの領土を利用し、中国や他国の利益に危害を加えることを許さない」と語り、テロ対策の強化を強調した。

 一方、タリバン報道担当によると、ムタキ幹部は会談で、中国政府による新型コロナウイルス感染対策などの緊急支援に感謝した上で、「国境を接する中国とアフガニスタンの関係強化は双方の国益にかなう」と語ったという。(北京=高田正幸、バンコク=乗京真知