東京パラリンピックで最終点火の大学生 ボッチャでパリ大会を目指す

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佐藤祐生
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スポーツ好奇心

 57年ぶりに開かれた2度目の東京パラリンピックの開会式。女子車いすテニスの第一人者、上地結衣選手らとともに聖火の最終点火者を務めたのは、ボッチャで次のパリ大会出場を狙う19歳だった。

 8月24日夜、国立競技場。「選手のみなさんが良いスタートを切れるように、良いパフォーマンスができるように」。世界中から集まったパラアスリートたちが見つめる中、大阪体育大学1年の内田峻介選手(19)ら3人が聖火台にトーチを傾けると、炎がさんさんと燃え上がった。「試合よりは緊張しなかったです。楽しんでやれて、一生の思い出になりました」

 山口県出身。生まれつき、両手足が自由に動かせない病気だ。ひとりで立ち上がることも難しく、誰かの手助けがないと生活は厳しいという。

 幼少期からスポーツが大好きだった。特にサッカーが好きで、ポルトガル代表のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドに憧れた。「自分も何かスポーツでトップになりたい。パラリンピックに出たい」と思うようになった。小学4年の時、水泳を始めた。タイムが縮まったり、色々な泳ぎ方ができるようになったりして喜びを感じていたが、トップ選手のタイムを調べると自分には追いつけないと感じた。中学2年から陸上に転向したが、自分に合う障害のクラスがなかった。

 これだと思うスポーツが見つからず、諦めかけていた時、出会ったのがボッチャだった。中学2年の冬、知人からすすめられた。始めて2カ月で、初出場した地域の大会で3位に入った。「障害の有無にかかわらず、誰もが楽しめる。最後の1球までどうなるか分からない奥深さが面白い。これならトップに立てるかもしれない」。どんどんのめり込んでいった。

 中学3年の時、大きな成長に…

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