祖父の記憶、子につなぐ御巣鷹の尾根 日航機墜落36年 遺族高齢化

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松田果穂、磯部征紀
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 日本航空のジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落し、520人が犠牲になった事故から36年。毎年、事故があった8月12日などには遺族が慰霊登山に訪れるが、高齢化が進んで登山を見送る人も少なくない。「事故の記憶を風化させたくない」。遺族らは自分の子や孫、若い世代に記憶をつなごうとしている。

 東京都世田谷区の小林弘樹さん(36)は今夏、長男の直人君(3)を初めて慰霊登山に連れて行った。登山道入り口から慰霊碑がある広場までは車では行き来できず、数十分かけて歩かなければならない。直人君は自分の足で歩いたり、小林さんに抱っこしてもらったりしながら、急斜面にある墓標までたどり着いた。

 小林さんは墜落事故でおじの加藤博幸さん(当時21)を亡くした。もちろん、直人君は加藤さんのことを知らない。それでも、小林さんから「ここにパパのおじさんがいるよ」と教えられると「こんにちは」と言いながら墓標に手を合わせた。

 小林さん自身も事故があった…

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