日本女性初のオリンピック金メダリストの偉業、地元が集大成の一冊

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福田純也
写真・図版
オリンピック・ベルリン大会競泳女子200メートル平泳ぎ準決勝での前畑秀子選手の力泳
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 1936年のベルリン五輪競泳女子200メートル平泳ぎで優勝した和歌山県橋本市出身の前畑秀子(1914~95)。偉業の顕彰に取り組んできた「橋本市まちの歴史資料保存会」が、その生涯や競技実績を3年かけて集大成した「『水一筋』日本女性初の金メダリスト」(A5判、214ページ)を出版した。

 同会は2002年、会員7人で発足。前畑の顕彰活動では金メダル獲得70周年の06年、有名な「前畑がんばれ!」の実況放送のレコードを蓄音機で当時と同時刻に聴く「偲(しの)ぶ夕べ」を開催。生誕100周年として15年には記念講演会を催した。前畑の資料企画展も保存会の付属施設の「橋本まちかど博物館」(同市橋本1丁目)で開いた。

 講演会の講師に招いたのは、当時、前畑が橋本から転校した椙山女学園(名古屋市)の講師で、戦前の女子水泳研究で知られる木村華織(かおり)・東海学園大学スポーツ健康科学部准教授。これが縁で、東京五輪に向けたNHK朝ドラの誘致活動をしていた橋本市は木村さんに執筆を依頼し、前畑の生涯をたどる「前畑秀子ストーリー」を市が発行する広報誌で3年近くにわたって33回連載した。

東京に大阪に……資料収集に奔走

 保存会では、自叙伝などの出…

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