自動車減産で4カ月ぶり下方修正 月例経済報告

古賀大己
[PR]

 政府は16日公表の9月の月例経済報告で、国内景気の基調判断を「持ち直しの動きが続いているものの、このところそのテンポが弱まっている」とし、前月の「持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増している」から4カ月ぶりに下方修正した。新型コロナウイルスの感染再拡大で個人消費が振るわないことに加え、世界的な半導体不足や東南アジアからの部品供給の遅れで、自動車生産が伸び悩んだことが影響した。

 月例経済報告は政府の景気判断の公式見解。項目別では、個人消費を「弱い動きとなっている」とし、4カ月ぶりに下方修正した。緊急事態宣言が長引き、外食や宿泊が引き続き低迷。巣ごもり需要も一巡した。家電販売額や新車販売台数も低調だった。

 米国や中国の景気回復を背景に、製造業を中心に好調だった生産も「一部に弱さが見られるものの持ち直している」と下方修正。東南アジアでのコロナ感染急拡大で行動制限策がとられ、自動車部品の供給が滞り完成車メーカーが減産を余儀なくされているためだ。内閣府は「生産調整が自動車産業以外に広がる可能性がある」と指摘、今後の影響拡大に懸念を示した。(古賀大己)