習主席、バイデン大統領の首脳会談提案に応じず 英紙報道、米は否定

ワシントン=高野遼
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 米国のバイデン大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が9日(日本時間10日)に電話協議をした際、バイデン氏が対面の首脳会談を提案したのに対し、習氏の同意が得られなかったと英紙フィナンシャル・タイムズが14日に報じた。バイデン氏は報道内容を「真実ではない」と否定した。

 同紙は複数の政府当局者の話として、米中関係の行き詰まりを打開するためにバイデン氏が首脳会談を提案したと報じた。習氏は提案を受け入れず、米政府が中国に対して厳しい姿勢をとらないよう求めたという。

 両首脳の電話協議はバイデン氏の就任以来2回目で、対面の会談はまだ実現していない。米側は10月にイタリアで予定される主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて、初の米中首脳会談を開催することを模索していた。

 だが習氏は新型コロナ拡大後、外国訪問自体を控えており、G20に出席するかどうかも不透明だ。同紙によると、対面の代わりにビデオ会談の実施で合意できる可能性もあるという。

 同紙の報道に対し、バイデン氏は14日夜に「真実ではない」と否定。ホワイトハウスのサキ報道官も15日の記者会見で、「(米中協議の)今後の予定や形式について、何らかの結論が出たとする報道は不正確だ」と述べた。

 両国間では対立の深刻化が進んできたが、9日の電話協議では緊張緩和を探る動きも出ていた。協議は90分に及び、双方は多くの対立があることを認めつつ、衝突回避に向け対話を続けることで合意していた。(ワシントン=高野遼)