野田聖子氏、総裁選に立候補へ 4氏争う構図、7派閥の対応出そろう

自民党総裁選2021自民

野平悠一
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 菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選は17日に告示される。岸田文雄政調会長高市早苗総務相河野太郎行政改革相に加え、野田聖子幹事長代行も16日になって立候補を表明。4氏が争う構図となった。総裁選に複数の女性議員が立候補するのは初めて。

 野田氏は16日夕、立候補に必要な20人の推薦人が確保できたとし、「これまで主役になれなかった女性、子供、高齢者、障害者がしっかりと生きていける政治を、自民党の中で作り上げていきたい」と記者団に意欲を語った。質問には応じなかった。

 すでに立候補を表明していた3候補はこの日も精力的に動いた。岸田氏は経団連の十倉雅和会長と面会し、自身の経済政策「新しい日本型資本主義」を説明。面会後、経団連側から「賛同を得た」と話した。

 高市氏は地元・奈良県の地方議員らとオンラインミーティングを開き、自身の政策を説明。河野氏は報道各社のインタビューで、選択的夫婦別姓同性婚について「いずれも賛成だ」と述べた。この課題について党内には慎重な意見も多く、総裁選の争点の一つとなりそうだ。

 一方、党内の7派閥の対応も出そろった。細田派(96人)は高市、岸田両氏を支持するが、河野氏への投票も容認。河野氏が所属する第2派閥の麻生派(53人)は、河野、岸田両氏の支持を決め、高市氏への投票も認める。岸田氏支持で一本化した岸田派(46人)以外は事実上の自主投票となる。ただ1回目の投票で決着が付かず、決選投票にもつれ込んだ場合の対応は各派とも引き続き協議する方針だ。(野平悠一)

 自民党野田聖子幹事長代行は16日、党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補する意向を表明した。課題とされてきた立候補に必要な「推薦人20人」を確保した。

 野田氏は、菅義偉首相が総裁選不出馬を表明した今月3日、二階俊博幹事長らに出馬の意欲を伝え、推薦人集めを続けてきた。14日夜には、自身のブログで、「私自身が動く必要性を強く感じ、残された期間で準備に入る覚悟をしたところだ」と強調。「自民党の多様性を国民の皆様に知って頂く事が重要」などとして立候補に重ねて意欲を示していた。

 野田氏は岐阜1区選出で当選9回。党総務会長や総務相などを歴任し、菅政権発足後は幹事長代行として二階氏のもとで政権運営を支えた。無派閥の野田氏は2015年、18年、20年と過去3度総裁選への立候補を模索したが、いずれも推薦人集めが難航し、断念してきた。