「時計の針止めないで」 伊藤詩織さんらが性犯罪の法整備に向け訴え

塩入彩
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 性犯罪に関する刑法や刑事訴訟法の規定のあり方について、上川陽子法相が法制審議会に諮問した16日、性暴力の実態に即した刑法改正を求めてきた当事者や支援者らがオンライン上で共同記者会見を開いた。参加者は、被害者の声を反映させた刑法改正を訴えた。

 会見には、2017年に自らの性被害を告発したジャーナリストの伊藤詩織さんも参加。同意のない性交が犯罪となる規定が刑法にあったらと何度も思ったと振り返り、「やっとみなさんの力で動いた時計の針を止めないよう、審議していってほしい」と語った。また、中学時代の教員からの性暴力被害を訴えてきた写真家の石田郁子さんは、自身も被害を被害と気づくまでに時間がかかったことなどに触れ、公訴時効の延長や撤廃、地位を利用した性暴力の規定などが必要だと述べた。

 ほかにも、会見の参加者からは「法制審議会の委員には、被害者や被害の実態を知っている人を多く入れてほしい」などの意見も上がった。

 国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士は「フラワーデモなど、これまでこれだけの被害者の思いがあって、改正を求めてきた。これが無になることがあってはならない」と指摘。「被害者の意見が取り入れられ、すべての論点で明確な前進があるよう、今後も働きかけや提言をしていきたい」と話した。(塩入彩)