旭川中2死亡 母親がSNS中傷被害で提訴 投稿者情報開示求め

本田大次郎
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 北海道旭川市で自宅を出た後に行方不明になった中学2年の女子生徒(当時14)が3月に遺体で見つかり、母親が過去にいじめを受けていたと訴えている問題で、母親がツイッター上で中傷を受けたとして、投稿者情報の開示をプロバイダー2社にそれぞれ求め、旭川地裁に提訴した。16日、第1回口頭弁論があり、2社は請求棄却を求めた。

 女子生徒は広瀬爽彩(さあや)さん。母親は8月、弁護士を通じ娘の実名を明かして手記を公表。広瀬さんが中1の時、深夜に先輩から呼び出されるなどして「死にたい」と言い出すようになり、学校や市教育委員会に何度も相談したが、いじめは認められなかったと明かした。関係者によると、広瀬さんは2月、知人に自殺をほのめかした後、自宅を出て行方不明になった。3月に旭川市内の公園で遺体で見つかり、司法解剖の結果、死因は凍死とされた。

 訴状や代理人弁護士によると、この問題を文春オンラインが報じた後の4月下旬、ツイッターで、広瀬さんが死亡した原因が家庭環境の問題にあるかのような内容が同一アカウントから投稿された。悪質な投稿2件について、母親の社会的評価を低下させたとして、プロバイダー責任制限法に基づき、投稿者が利用したプロバイダー2社に投稿者の氏名や住所などの情報を開示するよう求めている。

 代理人弁護士によると、遺族側は「名誉が毀損(きそん)されるような表現がネット上で飛び交っている状況を少しでも抑えていただきたい」と話しているという。投稿者情報が開示されれば刑事告訴損害賠償請求を検討するとしている。(本田大次郎)