岸田氏「幅広く所得を引き上げる」 夫婦別姓は「もう少し議論必要」

自民党総裁選2021自民

笹井継夫
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 自民党総裁選に立候補する岸田文雄政調会長は15日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。新総裁(首相)に就任した場合、経済成長とともに分配を重視する「令和版所得倍増」をめざす考えを強調。成長と分配を進めることで「幅広い方々の所得、給与を引き上げる」と語った。「効率や利益を優先して民間や市場に任せればいいという考え方は考え直すべきだ」と指摘した。

 新型コロナウイルス対策については、「ワクチン接種の完了と経口治療薬がそろった段階で、通常に近い社会経済活動を取り戻す」と述べた。時期は「年明けのできるだけ早いうちをめざす」という。その場合は緊急事態宣言は出さない方針で、「大型イベントへの参加や飲食店の利用も(ワクチン接種を証明する)ワクチンパスポートや陰性証明を活用する」と語った。

 一方、森友学園をめぐる公文書改ざん問題の再調査については、「行政において調査を行った。検察が捜査をした」などとして改めて否定した。当時、首相だった安倍晋三氏への配慮かと問われると、「説明する。それしかない」などと語った。

 選択的夫婦別姓については「多様性を認める。実際に困っている方々がいる」としつつ、「家族の一体感などの観点から、もう少し議論を続ける必要がある」とした。

 菅政権や安倍前政権では、首相会見のあり方が問われ続けた。首相になった場合の会見の形式について、「時間については、無制限というわけにはいかないが、できるだけ期待に応えられるように工夫はしないといけない。色々と不満があれば、向き合っていく」と語った。笹井継夫