弥生時代に女性?点描、類例ない土製品確認 東奈良遺跡

細見卓司
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 弥生時代の大規模集落跡がある東奈良(ひがしなら)遺跡(大阪府茨木市)の出土品の中から、女性とみられる人物を点描した土製品が確認された。茨木市教育委員会が17日発表した。絵が描かれた弥生土器(絵画土器)でも点描で人物を表現したものは類例がないという。

 市立文化財資料館によると、土製品は円形(直径8・3センチ、厚さ1・7センチ)で、表面に直径1ミリ程度の穴で人物が描かれていた。針のような工具で何度も刺して表現したとみられる。

 人物は両手を上げたポーズだった。この格好を線で描いた土器が多くみられる弥生時代中期後半(紀元前1世紀ごろ)のものと考えられるという。また、脚部の線刻は女性器を表している可能性が高いとしている。

 辰巳和弘・元同志社大教授(古代学)は「線刻表現が一般的な中で、点描の人物表現は描法が大きく進化したことを示す唯一の資料だ。女性器を大きく表現しており、この人物は女性シャーマン(巫女(みこ))で、悪霊退散のお守りとして使われていたのでは」と話す。

 土製品は、遺跡から出土した資料を再整理するなかで2016年度に見つかったという。遺跡発見から50周年を記念して25日から同館の企画展で展示される。(細見卓司)