第一生命に金融庁が立ち入り検査 その直前、社内に出回った「通知」

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小出大貴、柴田秀並
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 営業社員による金銭詐取が相次いだ第一生命保険に、金融庁が立ち入り検査に入ったことがわかった。検査の目的は再発防止策の実施状況などの調査だが、社内で対策が徹底されていないとの指摘が出ているとの情報もあり、こうした点も調べているとみられる。

 複数の関係者によると、金融庁は8月下旬に第一生命に通知を出し、9月上旬から立ち入り検査を始めた。本社に加え、営業社員による金銭詐取が発覚した山口、和歌山、長野各県の支社にも検査に入っているもようだ。

 第一生命では昨年、当時山口支社の営業社員の女性(90)が、約20年にわたり計24人から19億円超を顧客からだまし取っていたことが発覚。山口県内の複数の営業拠点で55年という長期間にわたって勤務するなかで、地元で独自の人脈を築き、高い利息が得られる「私だけの特別枠がある」などとのセールストークで顧客から金銭をだまし取っていたとされる。第一生命も本来の上限としている75歳を超えて以降も「特別調査役」という独自のポストをこの女性のためだけに設けて雇用状態を続け、個室を与えるなど特別待遇していた。

 この不正が発覚して以降、第一生命には顧客からの通報が相次ぎ、これまでに他6件の詐取が見つかっている。和歌山、福岡、神奈川、東京、長野、北海道の6都道県でも詐取事案があったことがわかり、被害額は計1億8千万円にのぼった。被害者数は山口の女性と合わせ、約70人だ。

 一連の金銭詐取を受け、第一生命は昨年12月に再発防止策をまとめ、営業社員が顧客から現金を直接預かることを全面的に禁止することなどを決めた。

 だが、その後も社内で金銭管…

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