白鵬超えの幕内連続出場 猛稽古で手にした体 新横綱を支える34歳

竹園隆浩
【動画】なるほど大相撲「太刀持ち、露払い」編
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 大相撲秋場所5日目の16日、幕内連続出場が現役1位の宝富士が3勝目を挙げた。

 34歳の宝富士が味のある土俵を務める。2009年初場所の初土俵以来無休。58場所目を迎えた幕内の連続出場は今場所、横綱の白鵬を抜いて現役1位。この日で770回になった。

 がっちりした体の力強い左四つが持ち味。千代翔馬の変化も考え、受けた立ち合いは腕を手繰られて横を向きかけた。だが、素早く得意の左を差すと、次はその手をタイミング良く抜き、引き落とした。「相手をよく見ていった。慌てるといい結果にならない」と白星を先行させた。

 役力士への力を測る存在だ。猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋で型をしっかり作り上げた。下半身も簡単には崩れない。13年夏場所の前頭3枚目以降、関脇1場所、小結は2場所だが、約8年間、平幕10枚目以下は2度しかない。この実力者を正面から倒せるようになれば、三役も見えてくる。

 部屋から出た2横綱とは激しくぶつかり合い、まわしを引き合って稽古した。17年九州場所を最後に引退した日馬富士と、今場所新横綱としてデビューしている照ノ富士だ。その2人の土俵入りにも従った。

 この日も太刀持ちを務めた。「前もやっていたのでうれしい。また、出来るとは思っていなかった」。これも自らが幕内を守って、出場を続けているからこそ出来る役目だ。

 「いつも通り、一番、一番」。派手さはないかも知れないが、存在感のある力士である。(竹園隆浩)