ハムやリゾートホテル宿泊券…軽井沢町、ふるさと納税に初の返礼品

滝沢隆史
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 長野県軽井沢町は9月から、ふるさと納税に返礼品を初めて導入した。観光客らに人気のハムやジャム、リゾートホテルの宿泊券、観光列車の乗車プランなどを用意し、人気を集めそうだ。町は税収が多く、返礼品を競って税収増をめざす自治体間の「競争」からは一線を画してきたが、コロナ禍で観光客減に苦しむなか、町内の事業者を支援するため「本格参戦」する。

 国内屈指の避暑リゾートとして知られる町は、別荘所有者からの固定資産税収入が潤沢。県内で唯一、国から地方交付税を受け取らない「不交付団体」だ。

 昨年度のふるさと納税では、返礼品なしにもかかわらず町は約3億7千万円を集めた。町内で特色ある教育を掲げる学校の支援に使途を指定する寄付が大半を占めるという。

 また、ブランド戦略の一環で町は今春、町と無関係の商品名などに「軽井沢」の呼称を使わないよう求める異例の声明を発表。ふるさと納税の返礼品で町の特産品をPRし、ブランド化を進めたい狙いもある。

 町によると、昨年3月からの1年間の観光客数は約485万人で、例年と比べてほぼ半減した。担当者は「あくまでも税収増より、事業者の支援がメイン。観光のまちにとってコロナ禍のダメージは大きく、返礼品を通じて軽井沢を体感してほしい」としている。(滝沢隆史)