米体操バイルス選手、性的虐待問題でFBIなど批判 公聴会で証言

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 米国体操協会の元チームドクターが長年にわたり性的虐待を行ってきた問題で、米女子体操界のスーパースター、シモーン・バイルス選手(24)が15日、被害者の1人として米上院司法委員会の公聴会に出席。体操協会や連邦捜査局(FBI)などが迅速な対応を怠ったなどと、時折涙を流しながら非難した。

 米国体操協会の元チームドクターであるラリー・ナサー受刑者は、女子体操選手らに治療を装って性的虐待を繰り返したとされる。2017年から18年に行われた裁判で有罪を認めて服役中だが、事件を巡るFBIの初動対応が適切に行われずに被害が拡大したとして、非難の声が高まっていた。

 AP通信などによると、この日、バイルス選手は、「彼(ナサー受刑者)の虐待を可能にしたシステム全体を非難する」と発言。FBIの怠慢に加え、米国体操協会や米国オリンピック・パラリンピック委員会は「私が虐待されていることをずっと前から知っていた」と非難した。

 また、協会や委員会などに、「私たちを守るために必要なことをした人が誰もいなかったため、私たちは苦しみ、今も苦しみ続けている」と訴えた。

 バイルス選手は、世界選手権では男女を通じて史上最多となる計25個のメダルを獲得。東京五輪でもメダルラッシュが期待されていた。しかし、種目別平均台で銅メダルを獲得したものの、「メンタルヘルスの不調」を訴え女子団体の決勝などを棄権した。