かかりつけ医や薬剤師が健康観察 次の「波」に備え、練馬区

新型コロナウイルス

御船紗子、川口敦子
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 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者をケアする取り組みが東京都内各地で始まっている。板橋区練馬区は、保健所が担ってきた自宅療養者への対応を、区内の医師や薬剤師が担う態勢をとることを決めた。都内の新規感染者数は減少傾向だが、今後の「第6波」も念頭に、健康観察や電話診療、自宅に薬を届けることなどの対応を任せる。

 板橋区は15日から、区内の医師が自宅療養者の「主治医」となり、24時間態勢でオンライン診療や救急往診をする制度を始めた。保健所の負担軽減と、容体の急変に備える狙いがある。

 区内に約300人いる自宅療養者のうち、最初の聞き取りで重症化のリスクが高いと判断された「入院待機者」が対象。最初は1日20人が上限だが、200人まで拡大する計画だ。保健所は療養者の情報を区医師会に提供し、在宅医療の経験がある医師を中心に約10人が対応に当たるという。

 練馬区は17日から、区医師会に所属する医師に電話診療と健康観察を任せるほか、区薬剤師会にも薬を療養者へ届け、電話による健康観察を依頼する。

 感染爆発となった8月中旬、区内では1日あたりの新規感染者が300人を超え、保健所は「パンク寸前の状態」(区担当者)だった。練馬区は、ワクチン接種についても、かかりつけ医による個別接種を軸に進めており、高橋雄貴・自宅療養環境整備担当課長は「保健所の連絡が遅れて重症化するリスクを防ぎ、早期に適切な医療につなげる態勢にしたい」と話す。

 それでも重症者が出る可能性はあるため、練馬区は都と連携し、光が丘第七小学校跡(光が丘2丁目)に17日、酸素ステーションを設置する。最初は10床で、35床まで増やす予定という。

 都医師会は16日から、自宅療養者へのオンライン診察を多摩地域で始めた。自前の保健所がある八王子市町田市以外の自宅療養者に対し、平日午後6~9時に実施する。希望者に専用のURLを伝え、1日あたり最大50人まで15~20分間対応する。10月29日までだが、感染状況によって期間の延長や区域の拡大も検討するという。御船紗子、川口敦子)

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