アフリカの過激派「大サハラのイスラム国」指導者を殺害 仏大統領

遠藤雄司
[PR]

 フランスのマクロン大統領は16日、アフリカ西部を拠点とする過激派組織「大サハラのイスラム国(ISGS)」の指導者アドナン・アブワリド・サハラウィ容疑者を殺害したとツイッターで明らかにした。時期や場所などの詳細は明らかにしていない。指導者の喪失はISGSへの大きな打撃になりそうだ。

 ISGSはサハラ砂漠南縁のサヘルと言われる地域のうち、特にマリ、ニジェールブルキナファソの国境地帯で活動。昨年は前年の倍以上となる524件の襲撃を実行するなど、活動を活発化させていた。

 一方、マクロン氏は6月、サヘル地域に展開してきた5千人規模の仏軍の体制縮小を発表したばかり。過激派の伸長を招く可能性もあるが、軍事介入の泥沼化を避ける狙いを優先したとみられている。アドナン容疑者殺害についてマクロン氏はツイッターで「大きな成功だ」と強調した。

 公安調査庁によると、アドナン容疑者は2015年にイスラム国(IS)に対して忠誠を誓い、元々所属していたアルカイダ系の過激派組織から分派した。米国は18年にアドナン容疑者を国際テロリストに指定。国連安保理も20年にISGSを制裁対象に指定している。遠藤雄司