今年も贈る高校野球記念盾、四日市の松田さん、吉川さん

中根勉
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 夏の高校野球の優勝校に手作りの記念盾を贈り続けている三重県四日市市小林町の松田忠雄さん(88)と同市八王子町の会社経営吉川進司さん(73)が今夏の制作を終え、発送した。今年は、甲子園に出場した代表校全校にも小型の盾を作り、贈った。

 コロナ禍のなかで開催にこぎ着けた今夏の選手権大会。甲子園出場を決めながら感染者が出て、試合ができなくなった学校もあり、胸を痛めた。一方、愛知、岐阜、静岡の代表が初戦で敗れる中、三重の勝利はうれしかったという。

 サンドブラストと呼ばれる手法でガラスに文字を刻む記念盾。8月初旬に制作を始めた。7年ぶりに三重大会を制した三重、21年ぶりに夏の甲子園の頂点に立った智弁和歌山には、縦25センチ、横40センチの曲面ガラスの盾と、選手個々への名前入りグラスを作った。

 コロナ禍の苦労を乗り越えた他の代表校には、縦15センチ、横20センチの小型の盾を用意。一足先に発送し、「甲子園の土も簡単に持ち帰れない中で、いい思い出になりました」など、お礼の手紙も届いたという。

 記念盾作りは2001年に松田さんが始め、16年から吉川さんが相棒に。吉川さんの会社の従業員も協力して続いてきた。以前はドライブ旅行を兼ねて優勝校を訪ねて届けたが、コロナ禍で訪問が難しくなり、今年はあいさつ文を入れて宅配便で贈った。

 「来年、状況がよくなれば、もちろん、どこへでも直接届ける」。2人は、再び学校を訪ねることができる日が来るのを楽しみにしている。(中根勉)