「知事では限界」 飯泉・徳島県知事、衆院選出馬か 決断に注目

会員記事2021衆院選自民

杉田基
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 「知事では限界がある。あまり時間はないが熟慮を重ねて決断する」――。徳島県飯泉嘉門知事が16日の県議会で、次期衆院選徳島1区への立候補に前向きな姿勢を表明した。徳島1区を巡っては、現職の自民議員と自民党県連との対立が勃発していることもあり、知事の後継も含め、飯泉知事の「決断」が注目される。

 衆院選への立候補を促す自民県議からの代表質問に答えた。飯泉知事は全国知事会長として大臣らと協議するなかで、「アフターコロナを俯瞰(ふかん)し、将来に向け夢と希望が持てる国づくりを進めることが不可欠。その実現のためには知事では限界があると実感した」と吐露。「あまり残された時間はないが、熟慮に熟慮を重ねて、揺るぎない決断を下したい」と述べた。

 飯泉知事は現在5期目だが、答弁の中で突如これまでの任期を振り返り、「同級生や親類縁者もない私を5度にわたり選んで頂いた。政治家としての飯泉嘉門は徳島で誕生した」と県民への謝意を示した。その上で、「徳島の発展のためには国がこれまで以上に地方に目を向ける必要がある」と、徳島のために国政に転身するとも受け取れる発言もした。

 議会後に報道陣の取材に応じた飯泉知事は決断を下すポイントに、新型コロナウイルスの感染状況を挙げ、最も高い警戒レベルになっている「とくしまアラート」の引き下げが一つの目安との認識を示した。

徳島1区を巡る事情 異例の議会質問

 徳島1区を巡っては、自民現職の後藤田正純氏が自民県連と対立。県連は5月、党本部に対して後藤田氏を公認しないように求める異例の申し入れをした。それと同時に、自民県議を中心に飯泉知事の立候補への期待が高まっていた。

 この日の県議会でも、県議会最大会派でもある県議会自民党(24人、嘉見博之会長)の県議が6月定例会に続き、知事に立候補を促すという異例の代表質問を行った。

 飯泉知事周辺でも、衆院選立候補への足場固めは進んでいる。

 知事後援会は7月、新たなリーフレットを印刷して配布。ある自営業者は業界団体から「衆院選に知事が出るから」と、リーフレットを渡されて後援会入会カードに名前を書いたと明かす。

 9月定例会初日の10日には、県出身の中央官僚の女性が県庁を訪れた。公式には東京五輪パラリンピックへの協力のお礼のための訪問とされているが、知事の後継ともささやかれている。元総務官僚の飯泉知事を支持する経済団体などから「後継者は同じように中央とパイプがある人」などとの要望があり、中央官僚は理想的だからだ。

 一方、衆院選徳島1区には、ほかに元職の仁木博文氏が無所属で立候補する見通しだ。

 徳島県選挙管理委員会による…

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