自慢の西表島でいたいから ガイドに免許制 遺産の森を守れ

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外尾誠
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 「日本最後の秘境」と呼ばれる沖縄県西表島(竹富町)。7月中旬、森の一角は、観光客向けのカヌーで埋め尽くされていた。

 人気スポット「ピナイサーラの滝」に向かうツアーの出発点。「ピーク時の滝つぼは大渋滞で、地面も踏まれ続けて根や岩が削れた場所もある」。西表島エコツーリズム協会の徳岡春美・事務局長は、島の現状を象徴する場所という。

 今夏に世界自然遺産に登録された西表島で、観光利用で自然が劣化する「オーバーユース」が課題となっている。新型コロナ禍で一時的に来島客が減ったが、終息後は増加が予想される。登録を勧告した国際組織からも名指しで対応を迫られ、住民生活への影響も心配される。

 「においが気になったので、何とかしたかった」

 滝への出発点に近い駐車場では、地元ガイドで作る西表島カヌー組合の國見祐史さん(43)がトイレを指さした。滝つぼに向かう人たちが用を足す。

 以前は「トイレ場」と呼ぶツアー途中の山道脇を使ってもらうことも少なくなかった。半日で往復できるツアーの手軽さもあり、年間3万人超が訪れるほどに。ピーク時は1日約300人の客でごった返し、夏場の悪臭や捨てられたティッシュが問題になった。

 そこで、菌が汚物を分解する…

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